自社開発と受託開発の違いは、自分たちで進めていくのか、クライアントの発注を受けて開発するのかが大きな違いです。そのほかにも意外と見落とされがちな違いがいくつかあります。
例えば開発の対象です。
受託開発はクライアントからの依頼を受けて作業を進めるのですが、複数案件を同時並行で動かすのが一般的です。1社のみではなく複数の企業とビジネスをしている方が売り上げアップし、経営の安定につながるからです。複数案件が持ち込まれるので、開発しなければならない商品も多種多様です。
一方自社開発の場合、それぞれの会社が得意としているものの開発を優先する傾向が見られます。そのため、どれか特定の分野の開発に偏りがちです。
また必要な技術の種類も違ってきます。
受託開発は先ほども紹介した通り複数の案件を同時並行で進めるので、幅広いスキルが要求されます。特に最近における受託開発案件の傾向として、AIやビッグデータなど新しい技術を駆使した開発業務が増加傾向です。このため、エンジニアとして様々なスキルを使いこなさないといけません。自社開発と比較すると、プログラミング言語など取り扱う技術は多くなりがちです。
仕事上のストレスは、自社開発の方が少ないでしょう。
受託開発の場合、あくまでもクライアントありきの開発です。ところがクライアントがITに関する知識が十分あるとは限りません。そこで発注を受けて開発した後になって「これは違う」「そんなものは求めていない」といわれることも珍しくありません。クライアントに振り回されてストレスのたまる恐れがあります。